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エンジン メンテナン(セン)ス終了

ゴールデンウィークから一昨日までの話になるが、
合間を見計らい50CC2サイクル空冷エンジンのメンテナンスを行った。
近所の人のミニ耕運機に乗っているエンジンなのだ。^^;

ゴールデンウィーク前に突如エンジンがかからなくなったらしい。
日頃の使い方もそれなりに把握しているのだがオイル交換はたまに行う程度。
2サイクルエンジンの場合ガソリンとオイルの混合で燃焼を行う為、
最低でもオイル残量だけは注意してね。
なんて私も言っていた為、オイル交換より注ぎ足しで稼動する事が多かったようだ。

たまにエンジンがかからないという事で見に行くと、
大概プラグがすすけておりガソリンで濡れたようになっている事が多い。
その際エアフィルターも点検すると、パンパンと叩くごとに土埃が舞う状態。
どうやらこの土埃が燃焼室まで入っているらしくプラグ付近には大量のスラッジが付着している。
前回プラグを掃除した時点でこのような状態だった為にこうなる事は想定していた。
砂埃対策は施しようにもその土壌も関与している為どうしようも無い部分がある。
まぁタイミングよくゴールデンウィークを挟む形だった為エンジンメンテを行うことにした。

実はこのエンジンのメンテナンスを私が行うのは2回目だったりする。
そして私自身は整備士の免許を持っているわけでもなく素人に近い事も付け加えておく。(汗)
ただ単に学歴上機械を専修していた事と機構部品の製作及び組立の経験がある程度だ。(大汗)
だがここで過去の経験で学んだ自分なりの持論がある。
本人がその気になればあまり経験なんて関係ないねって事。
よく求人票などでみる実務経験なんて本人がその気になれば関係ないねってタイプなのだ。^^;

機械を触ると言うのは、実はその人のセンスが現れたりする。
機械と言うもの又は機構というものは扱い方次第で調子も良くなれば壊れやすくもなる。
壊れやすくなるメンテナンスというものは負荷がどこかに集中する傾向がある。
それは結果的に部品に偏磨耗や変形として現れ、ある日突然稼動しなくなる。
では調子を取り戻すメンテナンスとはどういう直し方か。
難しいことは無い、それぞれの機構がどのように稼動していたかを分析し、
きっちりとその役目を守らせる直し方だと私は考える。
その分析は、推理していくものであったり洞察していくものであったり
ここが機械の面白い所でもあり、分解・組立のセンスが分かれるところであったりすると思う。

尚、このセンスには工具の使い方も含まれると個人的に考える。
例えばスパナというものはボルトナットの緩めや締め付けに使う為の道具であって、
何かを叩くハンマーとしての役目で使うものではない。
変な話、これで人を殴るのはもってのほかだ。^^;
マイナスドライバーにしても同じ、こじる為の道具ではない。
ドライバーで強引にこじるような分解を行う様では分解の手法を別な手段に変えたほうがいい。
例えばCRCを吹きつけ、え無しの真鍮ハンマーで様子を伺いながら軽く叩いていくなど。
方法は幾らでもあるはずだ。

ここまで読んで何気に、そんなシビアにしなくても...なんて思う人もいるかもしれない。
しかしながら上の様な工具の使い方をしていては、
我々が学生の頃には先生方からケツを蹴られたり頭を叩かれたのだ。
だがこれらには理由がある。
それは工具で部品そのものを痛めない為でもあり、思わぬ怪我をも負わない為でもあるのだ。
無理な工具の使い方は無理な力の加え方につながり手を滑らせてしまうと怪我をしかねない。
また何気に私が感じるのは、これは着ている服を汚さない事にも繋がるように思う。

...とここまで書くと、やっぱり機械は経験がないと触れないのでは?と思われるかもしれない。
しかし冒頭で述べたとおり実務経験など関係無しに触れるものだ。
単に世の中のものや自分に分かり易いものに例えれば良いと思うのだ。

エンジンそのものが会社だったとしよう。
それぞれの部品は社員であり部下と考えてもよい。
よく動く部下一人に色々な仕事を任せたらいつか体を壊すか逆ギレするだろう。
またその負担が大きければ大きいほど、壊れた際には全体の動きに大きな支障をきたす。
もし貴方が上司であるならば、常に一人一人が快適に仕事が出来るように段取りを決めるだろう。
機械を扱うという事はそういうものだと私は考える。

機械という物には一つ一つの部品に意味があり基本的に無駄な部品は存在しない。
会社の人員も同じである。
その時その時に望まれ入社したものが社員一人一人であり余剰人員は存在しないのだ。
しかしながら今だにリストラ等での人員整理が行われる。
残念な事にそれにより自分に自身を無くす人も多いだろう。
しかし自身を無くす必要はない。
機械で例えるならば、動かし方や設計そのものに無理がある証なのである。
無理な部品削減はどこかの部品が長持ちしなくなる要因にもなる。
会社も同じだと思うのだ。

今大企業では団塊の世代が定年を迎えつつある中にあり、
それが企業運営に影を落とす事態となっているらしい。
何でもリータシップを取って代われる若い世代が育っていないらしい。
その様な事態は少し考えれば今もってわかる事であり早い段階で手を打てたはずだ。
その辺りにも日々の運営(動かし方)そのものに無理や計画性がない事を表しているのではないか。
会社の計画性なんてそんなものなのだ。
それを余剰人員と他人のせいにしているだけ。

それと追記。
上では人員を部品等と捉えたがここには実は大きな間違いがある事にも触れておく。
人員は会社の歯車ではない。
人間一人一人にはその人の色があり、また運営シミュレーションや上司等が把握する
人物像では現れない大きな可能性というものがある。
その可能性には既に自分自身で気付いた可能性も含まれればまだ潜在中の可能性も含まれる。
機械の部品そのものには、基本としてその様な可能性などない。
決められた動きを決められた様に動くのが部品そのものなのだ。

...と、何時ものように話が大きく反れているので。(汗)
エンジンは吸気・排気バルブのスラッジ除去と、プラグ付近のスラッジ除去とついでに
プラグの燃焼室側へのネジ山(ネジ山の段差にスラッジが付着していたので)を
リュータで削り取り滑らかにしキャブレターのお掃除をして組み立てました。
勿論エンジンはかかるようになりました!(^^)
エンジンのかからなかった原因は、排気バルブとヘッドカバーの勘合部にスラッジが付着し、
コンプレッション(圧縮)が掛からなかっただけ。
前回のエンジンメンテナンスの際と全く同じ症状だった事も付け加えておく。(笑)

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僕も時々、エンジンをバラスます・・ってチンコイエンジンっす(大汗 え?モノが違う [続きを読む]

コメント

こんばんわ~
いえね、わたす思うんです
社員を大事にしない会社は
もう、ぜんぜんだめって(汗
大体、先代の社長から
3代目4代目の社長になってくると
もう、おかしくなってきますね
あれってどうしてなんだろう?(苦笑汗

タラバおくっときますた
↑(使い慣れない言葉よってご容赦くだはい

こんばんは~。
幾度ものコメント及びトラックバックを頂きありがとうございます。^^

昔は金持ちも貧乏も3代続かないといわれた事もありましたね?
会社の経営はコップから溢れる部分だけを糧にしコップ内に残るものは確保しておく。
凄く難しいながらも納得できる言葉ですよね?
...受け売りです。^^;

私はというと...(大汗)
でも心の中に存在するコップは、皆さまのお陰で満たされているかもね~
と、自覚しています。(笑)
あれ?全然コメント回答になっていない?^^;

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